オートクチュール
まさに現代には存在しないと言っても
過言ではないくらいの言葉である
ヨーロッパでは
高級仕立服のことを指し
デザイン(注文)から生地
パターンから仕立て(縫製)まで
すべてが最高級の集合体の意味を持つ
そして
洋服業界のシステムを変えたのもそのひとつ
オートクチュールの誕生前は
お客が生地を買い、付属を買い、
縫製場に持ち込むというシステムだったが
オートクチュールの誕生により
客は洋服を選んで買うということに切り替わっていく
現代のファッションシーンには合わないことだが
この精神
すべてを高級なものの集合体にするということ
高価な材料だけではなく
高度な技術と
高等な感覚
そういう集合体のものこそ
現代に残す
オートクチュールなのかもしれない
Enharmonic
COLUMN